2012年4月25日水曜日

「セシウムと硫酸カリウム」_農林水産省・カリ肥料の施用について_森敏東京大学名誉教授_農業・食品産業技術総合研究機構

カリウムは、
放射性セシウムの作物による吸収を抑制する効果が
報告されています。
農林水産省
■農林水産省 平成23年4月29日現在
稲の作付制限等についてのQ&A【放射性物質対策】 
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/sakutuke_qa.html
Q.稲等の作付が可能な地域で、収穫物への放射性物質の移行を抑えるために、現時点で農家が実施可能な技術としてはどのようなものがありますか。
 A.取組可能な技術の1つとして、カリ肥料を慣行より多く投入することが考えられます。例えば、水稲では、過剰害の出ない、基肥・追肥合計で20 kg/10 a程度を目安にして施用することが考えられます。

【解説】カリ肥料の施用について
1 効果
カリウムは、放射性セシウムの作物による吸収を抑制する効果が報告されています。どの程度移行を減らせるかは、土壌条件等により異なり、今後さらに調査が必要ですが、過剰害の出ない範囲で慣行より多く投入することが対策として考えられます。
2 肥料の種類
カリ肥料の施用に当たっては、アンモニア態窒素が放射性セシウムの吸収を促進させるとの報告もあることから、窒素肥料の施用量が増えないよう、塩化カリ、硫酸カリ等の単肥を施用するか、カリウム含量の多い化成肥料を使用して下さい。
なお、水稲の場合は、秋落ちを避けるために硫酸カリより塩化カリの方が望ましいと考えます。
3 施用上の注意
作土層に均等に混ぜる方がより大きな効果が期待できるので、基肥での施用が基本となりますが、追肥による施用でも一定の効果が期待されます。
カリ肥料は、基本的に過剰害が出にくいものですが、多量に施用するとマグネシウム(苦土)やカルシウムの欠乏が出る場合があるので、葉の黄化等の症状などには気をつけてください。

森敏(東京大学名誉教授)
■WINEPブログ
http://moribin.blog114.fc2.com/
放射能汚染土壌から放射能を吸収させない施肥法について。(提案6)2011年4月16日
http://moribin.blog114.fc2.com/?mode=m&no=1037
■特集:どう向き合うか 東日本大震災
土壌の放射能汚染をどう考えるか
現場での対応を中心に
http://yamazaki-i.org/kou/KOU125_henshubu_mori.pdf

農業・食品産業技術総合研究機構
■2012年4月23日 47NEWS
カリウムでコメの汚染抑制 セシウム濃度が半分に
http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012022401002167.html
放射性セシウムで汚染された田んぼに、植物に吸収されやすいタイプのカリウム(交換性カリ)が入った肥料をまくと、玄米に吸収されるセシウムの濃度が最小で半分になることを確認したと、農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)が24日、発表した。
セシウムとカリウムは化学的性質が似ているため、代わりにカリウムが吸収されたためとみられる。同機構の加藤直人上席研究員は「交換性カリが少ない土壌で有効だ。玄米を精米すれば濃度がもっと低くなる。今年の作付けにも導入してほしい」と話した。
■農業・食品産業技術総合研究機構
http://www.naro.affrc.go.jp/
情報公開日:2012年2月24日「玄米の放射性セシウム低減のためのカリ施用」
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/narc/027913.html