2012年4月19日木曜日

「ソメイヨシノは静岡県で生まれた」_桜の種類_染井吉野_富士桜(箱根桜・豆桜)_大島桜_川津桜_山桜_寒緋桜_国立遺伝学研究所・竹中要博士_日本五大桜

静岡県の魅力のひとつは「桜」。
沢山の種類の桜を見ることができるし、静岡県内の地名などのついた桜も多い。

ソメイヨシノが静岡県で生まれたのも、ほぼ確実。
だと思う。

あちこちに名所はあるが、最高峰は三島市の国立遺伝学研究所。構内には260種余りの桜の品種が集められていて、毎年4月上旬の1日だけ一般公開している(今年は4月7日)。
ソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンの交雑からできた桜であると解明した竹中要博士は、当時国立遺伝学研究所部長であった。

これだけの桜が集まっている所は、世界中でここだけ。
だと思う。

国立遺伝学研究所
http://www.nig.ac.jp/
国立遺伝学研究所 知的財産室
http://www.nig.ac.jp/labs/IntProp/sangaku.html 
花紀行・花おりおり「桜の品種」
http://www.uchiyama.info/hana/hana/hanaki/mishima/

桜は、日本には100種以上、世界では500種以上あると言われる。
見分けるのは難しい。
写真は、この山に咲いている桜。

●カンヒザクラ(寒緋桜)
寒緋桜は、濃い紅色の釣り鐘状の花で、1月から咲き始める。
他の桜とは花色や形が明らかに違う。
●カワヅザクラ(川津桜)
早春に伊豆で咲く川津桜は、花色がピンク色で寒桜の仲間。
今の時期は葉がいっぱい。
●ソメイヨシノ(染井吉野)
徳川末期、江戸染井の植木屋が、オオシマザクラとエドヒガンが自生している伊豆半島からサクラを持ち帰って、「吉野桜」の名で売り出し、明治33年に「染井吉野」と名を改めたとされる。
また、竹中要博士によるオオシマザクラとエドヒガンの交雑種の他、他の桜も関わっているという説や雑種ではないといった説もあったが、静岡大学や千葉大学の研究により、「オオシマザクラとコマツオトメのようなエドヒガン系品種との交配でソメイヨシノが出来た」とされる。
やっぱり一番目立つ。
●オオシマザクラ(大島桜)
白い花と同時に緑色の葉を展開する。
若葉を塩漬けにしたものが桜餅などに使われたり、数々の園芸品種の親株や他のサクラの接ぎ木の台木にもされる。オオシマザクラはヤマザクラ群。
この山ではヤマザクラとともに多い桜。
●ヤマザクラ(山桜)
花と同時に赤茶けた色の葉を展開する。
花色は一般的には白や淡いピンク色だが、濃い色や先端の色が濃いものなど変化も見られる。
山地に広く自生し、樹齢500年を越えるものもある。
奈良県の吉野山は昔からヤマザクラの名所として有名で、約3万本が植えられている。
静岡県富士宮市には、日本最古級で特別天然記念物指定ヤマザクラの狩宿の下馬ザクラが有名。
山には一番似合っている。
●フジザクラ(富士桜)/ハコネザクラ(箱根桜)/マメザクラ(豆桜)
富士山や箱根、伊豆半島、本州の中部などに自生している。
花は1~2cmで小さく、樹高は他の桜に比べて低い。
花色は白からピンク色で、下に向いて咲く。 
写真の色より濃い目のピンクの花色種が多い

八重桜は、まだチラホラ。


「日本五大桜」
・狩宿の下馬ザクラ(静岡県富士宮市)
・山高神代桜(山梨県北杜市)
・石戸蒲ザクラ(埼玉県北本市)
・根尾谷の淡墨桜(岐阜県本巣市)
・三春の滝桜(福島県田村郡三春町)